Lotus

MTGのTreachery:正体を隠して遊ぶ統率者戦のバリアントを解説

Treacheryでは統率者戦の全員に、リーダー、守護者、暗殺者、裏切り者のどれかの秘密の役割が配られます。役割の内容、4〜8人での役割の数、正体公開の仕組みを解説します。

著者: · 更新 2026年10月8日 · 6分で読めます

不実のカードイラスト
不実 · イラスト: Matthew D. Wilson
かんたんな答え
Treacheryは統率者戦向けにファンが作った多人数戦のバリアントで、各プレイヤーにひそかに正体カードが1枚配られます。リーダーは表向きで遊び、先攻を取ります。守護者はリーダーと一緒に勝ち、暗殺者はリーダーが倒れると勝ち、裏切り者は最後の1人にならなければ勝てません。リーダー以外の全員は、自分で正体を公開するまで隠れたままです。
この記事の内容

Treacheryは、普通の統率者戦の卓にいる全員へ秘密の役目を配ります。1人がリーダーで、残りのプレイヤーはリーダーを守っているのか、狙っているのか、全員を裏切るタイミングを待っているのかわかりません。ボードゲーム「BANG!」に着想を得たもので、100枚デッキで遊ぶ人狼ゲームのような感覚です。

Treacheryは統率者戦のコミュニティから生まれ、プレイヤーたちが何年もかけてルールを一緒に磨いてきました。この記事のルール番号と役割の数は、最新のTreachery総合ルール(2026年5月版)に基づいています。ルール全文と62枚すべての正体カードはTreachery.appで見られます。

4つの役割

各プレイヤーは正体カードを1枚受け取ります。そのサブタイプがあなたの役割で、役割によって勝ち方が決まります。

  • リーダー:表向きで遊び、最初のターンを行います。リーダー陣営(リーダーと守護者)は、暗殺者と裏切り者が全員いなくなると勝利します。
  • 守護者:正体は隠されています。リーダー陣営なので、リーダーと勝敗をともにします。
  • 暗殺者:正体は隠されています。暗殺者同士はチームで、リーダーが倒れた時点で暗殺者が1人でもゲームに残っていれば勝利します。
  • 裏切り者:正体は隠されていて、ひとりきりです。他の裏切り者も含め、他のプレイヤー全員がゲームから去ったときだけ勝利します。たいていは暗殺者がいなくなるまでリーダーを生かしておき、最後に自分でリーダーを倒すことになります。

守護者にとっての落とし穴は、ルールにはっきり書かれています。

907.8b. リーダーの正体をコントロールしているプレイヤーが全員ゲームに敗北した場合、守護者の正体が少なくとも1つゲームに残っていても、リーダー陣営はゲームに敗北する。これは、守護者の正体をコントロールしているプレイヤーがゲームに敗北することを妨げるすべての効果(《白金の天使》など)に優先する。

つまり白金の天使が戦場にある守護者でも、リーダーが倒れれば負けます。天使には「あなたはゲームに敗北できない」とありますが、Treacheryのルールがそれに優先します。

役割ごとの人数

4〜8人用の公式の表です(ルール907.3c)。

人数リーダー守護者暗殺者裏切り者
41021
51121
61131
71231
81232

ゲーム開始前に、全員が役割の内訳を知っています。わからないのは、誰がどのカードを持っているかです。表の元になっている基本ルールは、リーダーはちょうど1人、裏切り者は少なくとも1人、暗殺者は人数の半分(端数切り捨て)、残りの席は守護者か裏切り者、というものです。

準備と初期ライフ

人数に合わせた正体カードを切り混ぜ、各プレイヤーに1枚ずつ裏向きで配ります。全員が自分のカードを確認します。リーダーは自分のカードを表向きにして統率領域に置きます。それ以外の全員は裏向きのまま統率領域に置きます。

初期ライフは普通の統率者戦と同じで、各自40点です。一部のリーダーのカードはこれを変えます。The Old Rulerはそのプレイヤーの初期ライフに20点を加えるので、そのリーダーは60点で、手札も1枚多い状態から始まります。21点の統率者ダメージのルールはそのまま適用され、ライフ60点のリーダーを倒すにはそれが一番手っ取り早いこともよくあります。

まだカードを印刷していないなら、公式サイトは基本土地での代用を提案しています。平地がリーダー、島が守護者、山が暗殺者、沼が裏切り者です。これでも遊べますが、このフォーマットの一番おいしい部分は失われます。

正体公開と潜伏

リーダー以外の正体にはすべて公開コストがあります。優先権を持っているときならいつでも、それを支払ってカードを表向きにできます。これは特別な処理なので、カードを表にすることはスタックを使いません。公開すると1回限りの能力が誘発し、これがかなり強力です。たとえば守護者のThe Golemは、リーダーのプレイヤー1人に6点のライフを失わせてあなたは6点のライフを得て、さらにすべてのリーダーに呪禁を与え、攻撃されないようにします。

その代わり、あなたの役割は全員に知られます。公開するまでは、あなたは他の全プレイヤーにとって対戦相手であり、チームメイトはいません。

多くの守護者は潜伏(Undercover、ルール702.TR02)も持っています。潜伏を持つカードは、リーダー以外の正体がほかに公開されたあとか、そのゲームであなた以外のプレイヤーがリーダーのプレイヤーを攻撃したあとでしか公開できません。守護者が2ターン目に守りの能力を使い切ってしまうのを防ぐためのルールです。

ルールの細かい点をひとつ。クリーチャーを攻撃している状態で戦場に出しても、潜伏の条件となる「リーダーを攻撃した」ことにはなりません。そのクリーチャーが攻撃クリーチャーとして指定される必要があります。

プレイヤーがゲームから去るとき

誰かが敗北するか投了すると、その人の正体カードが卓の全員に公開されます(ルール907.13)。今倒れたプレイヤーが暗殺者だったのか守護者だったのかが、ここで判明します。それによって次に誰が誰を攻撃するかが変わることもよくあります。ゲーム終了時には、裏向きのカードがすべて公開されます。

スマホでTreacheryを遊ぶ

ちゃんと遊ぶには正体カードが必要です。公式サイトに印刷用ファイルがありますが、私たちが作った無料のWebアプリTreachery.appを使えば印刷はいりません。スマホごとに秘密の正体が配られて長押しで確認でき、どのチームが勝ったかもアプリが判定します。ルールガイド全文、検索できるオラクル付きの62枚すべての正体カード、紙で遊びたいグループ向けの家庭用印刷シートもそろっています。

Treachery.appはライフを数えません。役割とライフ総量を同じ画面で管理したいなら、LotusにTreacheryモードがあります(詳しくは下で)。

卓での管理

Treacheryのゲームは、1人だけライフ総量が違う5〜7人の統率者戦です。つまり大人数の卓に対応したライフカウンターが必要です。統率者ダメージはプレイヤーごと、統率者ごとに記録しなければならず、リーダーのライフが60点だと、21点の統率者ダメージの基準は普通のゲーム以上に重要になります。数え方は統率者ダメージのガイドで解説しています。

Lotusは最大10人まで、席ごとにライフ、統率者ダメージ、毒を記録できます。1体の統率者から21点のダメージを受けるか、毒が10個になるとプレイヤーを脱落させます。

LotusにはTreacheryも組み込まれています。「設定」の「ゲームモード」でオンにし、ゲーム画面のTreacheryボタンをタップすると役割が配られます。役割の配分はTreachery.appと同じで、4〜10人で遊べます。スマホを順番に回して各プレイヤーが長押しで自分の正体を確認するか、QRコードを読み取って自分のスマホで確認します。リーダーは表向きになり、The Old Rulerの追加ライフ20点も自動で加算されます。正体公開は卓の画面から行い、守護者は最後のリーダーと一緒に脱落し、勝敗が決まると勝利チームが表示されます。

他のフォーマットのライフ総量については、MTG全フォーマットの初期ライフをご覧ください。

よくある質問

Treacheryは何人で遊べますか?
4人以上です。公式サイトによると5〜7人が一番楽しく、ルールには4〜8人用の役割構成が載っています。
リーダーが倒れたら守護者も負けますか?
負けます。守護者がライフ満タンで生き残っていても、リーダーが全員敗北した時点でリーダー陣営は負けです(Treacheryルール907.8b)。
正体カードなしでTreacheryを遊べますか?
遊べます。公式サイトでは、簡易版として基本土地を役割カードの代わりにする方法が紹介されています。平地がリーダー、島が守護者、山が暗殺者、沼が裏切り者です。ただしこの方法では正体公開の能力が使えません。
Treacheryでリーダーの初期ライフはいくつですか?
正体カードが変更しないかぎり、他の全員と同じく統率者戦の40点です。たとえばThe Old Rulerは20点を加えるので、そのリーダーは60点から始まります。